「累」を観た

いやー、よかった。
普段映画全然観ない人間だけど、これは観に行ってよかった。


なんか前評判で「あんな美人が醜い役をやるのはおかしい! ミスキャストだ!」みたいに騒いでた連中いるけど、おかしいのはお前らの方でした。
いやー、累醜いわー。
何が醜いって顔が醜いとか容姿が醜いとかじゃなくて何より存在が醜い。
なんつーの、オーラがドブの水の色。黒とか白とかそういうのじゃなくドブの水。
で、すごいのが入れ替わって顔がきれいになってもドブオーラなのよ。
ニナの顔なのにドブオーラ。
逆にニナは累の顔なのにキラキラオーラが出てる。
それだけでもすごいんだけど、途中からオーラの色が変わってくるのね。
ニナのオーラがだんだん濁っていって、それをあざ笑うかのように累のオーラには色がついていくの。
そして最終的に真っ赤なオーラをサロメの舞台で解き放つ感じ。


オーラが違うから顔が入れ替わってもちゃんと累は累、ニナはニナなのもすごい。
なんかおかしいなって思ったときはちゃんとその違和感通りなの。
お前ニナじゃね? って思ったらそれはちゃんとニナなの。
演じ分けとかそういうことじゃなくてちゃんと別人なの、すげえわ。


あとサロメの舞台だけでも十分観に行く価値あるわ。
あれちゃんとした舞台でやっててもおかしくないレベルだし、何より土屋太鳳がすげえ。
おおーおおーみたいに観てると最後でおおおーってなってうわーとなってアレがアレでアレ。


芳根京子もドブオーラの出し方がすごい。中盤までずっとドブ。
終盤も別な意味でドブ。ちゃんとドブ。
浅野忠信もちゃんと胡散臭かったし檀れいもちゃんと大女優だった。


あと横山裕のキスがねちっこいと聞いてたのでどんなのかなと思ったらねちっこかったです。


ということで観に行こうかどうか迷ってる人は行っといたほうがいいよ。
俺なんて良すぎて全然買う予定なかったパンフレット買っちゃったもん。
俺にパンフレット買わせるなんて大したもんだよ。


あ、全然関係ないけど前日に「自動発券機の使い方」とか「劇場内でポップコーン食べるのは是か非か」みたいなこと考えてたんですけどね。


チケットはカウンターで係員から購入、ポップコーンは買わないで飲み物だけ買って席についたら何とビックリ客が俺だけで前日までの準備は全く役に立ちませんでしたとさ。
つか平日の昼間最高だな、他の作品も全然客いなかったし俺もっと映画観に行こうと思った。
終わり。


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