俺とゲーム 14.ボスコニアン(ナムコ 1981)

あらーいあらーい。
突然何を言い出すのかとお思いでしょうが、このゲーム、ゲーム中に合成音声が流れるんですが、その中の1つがあらーいあらーいなんですよ。
実際は「Alert」なんだけど、今聞いてもあらーいあらーいとしか聞こえないのよ。
当時の技術では鮮明な音声が出せなかったからなのかもしれないけど、それにしたってあらーいあらーいすぎなんだよね。
他の音声も偵察機登場時の「さいきっくさいれん」とか(実際はSpy Ship Sighted)敵編隊登場時の「ばとるてんしょん」とか(実際はBattle Stations)いろいろありまして。
小学校に入るか入らないかの頃だったので英語なんか当然理解できるはずもなく、それもこんな空耳に繋がったのかなと思ってたんですが、検索してみるとあらーいあらーいは結構な数の人がそう聞こえると言ってまして。
聞いたことない人は動画を見て聞こえるかどうか判断してみてください。


で、ゲームの内容は面クリ型の全方向シューティング。
自機の前後に弾を撃てるという変わった仕様で、逃げながら敵を倒すことも可能でした。
ゲームの目的は各面に存在する敵基地を全て破壊すること。
中央に弾を撃ち込むか周りの砲台を全て破壊すれば本体が破壊できるわけですが、今考えてみるとゼビウスに出てきたアンドアジェネシスも中央のコアの周りに砲台が設置されていて、コアを破壊すればすべてを破壊できるという仕様だったので当時のナムコはそういうのが好きだったのかな、なんて考えるのは考え過ぎでしょうかね。
ところでこのゲーム、偵察機が出てくるんですが、逃すと敵が総攻撃を仕掛けてきます。
その時の緊張感と絶望感は凄まじいもので、最近のゲームでもなかなかお目にかかれないレベルで死ねます。
プレイしていた当時は当然そんなことは知らないので、理不尽にレッドアラートの音が鳴り響くゲームを前に一方的な敗北というものを思い知らされたりしてました。
今見てもすごい絶望感なので、そりゃ年端もいかない子どもには刺激が強すぎるわな、みたいな。
それでも俺がボスコニアンをやり続けたのは単純に1ゲーム20円という例のコーナーにあったから。
100円お小遣いをもらったら5回ゲームが出来るわけで、じゃあ1回くらいボスコニアンやってみようかなってなるわけですよ。
儲けにはならないだろうけどなかなかいい洗脳方法だったんじゃないかな。
実際ゲーム小僧がこうやって誕生してるわけだし。



1981ナムコ社「ボスコニアン」 - YouTube
絶望感は6:00ちょっと前くらいから。