俺とゲーム 22.ピット&ラン(タイトー 1984)
近所のスーパーの隅にあった薄暗いゲームコーナーに置いてあったレースゲーム。
トップビューっていうのかな、真上から見下ろしたコースを小さいフォーミュラカーがグルグル回るゲーム。
周回ごとにコースに水が撒かれたりドラム缶が置かれたりと多少の変化はあるものの、基本的には単調なゲーム。
ピットイン(給油のみ)があったりして時代を先取りしていた感もあるけどね。
小学校低学年の時にそのゲームをプレイしていたわけですが、当時はまだゲーム=不良というイメージど真ん中の時代だったので、いるんですよ。
いや、不良じゃなくてその不良を見に来る補導員みたいな人が。
当時はなんて言ってたかな、補導員じゃなくて生活なんとか員みたいな感じだった気がする。
捕まえますよーみたいな強めの人じゃなくて不良がいそうな場所を巡回してる人なんだと思うけど、とにかくその人がいたんですよ。
で、ピット&ランプレイ中の俺に話しかけてくるわけですよ。
「1人で来たの?」「お母さんは?」みたいなことを。
まあ小学生、しかも低学年の俺だからそういう見回りしてる人がいるなんて知らなくて変なおばさんが話しかけてきたなあと思いながら応対して。
母親と一緒に来ているということを伝えたらそれ以上詮索せずにゲームのアドバイスとかもしてくれて。
燃料なくなっちゃうよとか言われてピットに向かうためにコース逆走してたら他の車とぶつかってゲームオーバーになったのはなぜか鮮明に記憶している。
その後そういう見回りの人と合うことはほとんどなくてもちろんお世話になることもなかったけど、そんな思い出とともにゲーム人生を歩んでる人もたくさんいるんだろうな。
今ではゲーム=不良とは思われなくなったけど、そんな時代が懐かしくもあるわけです。